「人気職業」と「成婚しやすい職業」は同じではありません
まず私が一番お伝えしたいのは、婚活に出てくる「職業ランキング」を全部同じ意味で見ないことです。
大きく分けると、少なくとも次の3種類があります。
例えば「公務員が結婚相手として人気」というアンケート結果があったとしても、それだけで「公務員が一番成婚しやすい」とは言えません。
逆に、ある職業の成婚率が高くても、年齢、年収、地域、希望条件、活動量など他の要素が関係している可能性があります。
2026年最新|IBJではどんな職業の人が活動している?
まず「人気」ではなく、実際にIBJで活動している会員の職業構成を見てみましょう。
IBJが公開している2026年4月時点のデータでは、男性会員で最も割合が大きいのは会社員28.3%、次いで技術・研究職15.4%、公務員9.7%、IT関連職9.4%です。
女性会員では会社員38.2%、医療系職種20.6%、公務員7.6%、販売・小売・飲食・サービス系職種5.4%、教育系職種4.8%などとなっています。
出典:IBJ「数字でIBJチェック!」(2026年4月時点)
ここから分かるのは、「公務員や医師ばかりが婚活している」ということではありません。
会社員、技術職、医療職、公務員、IT、サービス業、教育職など、さまざまな仕事をしている人が実際に婚活しています。
自分の職業がいわゆる「人気職業ランキング」に載っていないからといって、そこで婚活の可能性を判断する必要はありません。
「結婚したい職業」では何が人気?IBJのアンケート結果
では、「理想の結婚相手として希望される職業」はどうでしょうか。
IBJ結婚みらい研究所が2024年1月に、IBJネットワークで活動する男女2,402名を対象に行った調査では、理想の結婚相手の職業について、
- 男性回答の1位:看護師
- 女性回答の1位:国家公務員・公務員
という結果でした。
出典:IBJ結婚みらい研究所「男性の結婚したい職業NO.1は看護師」
ここで「看護師は家庭的」「公務員は誠実」とは考えない
この調査で大切なのは、職業から本人の性格を決めつけないことです。
看護師だから優しい、保育士だから家庭的、公務員だから誠実、IT職だから論理的、といったことまでは分かりません。
むしろ職業から確認できるのは、
- 勤務時間はどのようになりやすいか
- 休日は固定かシフト制か
- 夜勤・出張・転勤はあるか
- 今後もその働き方を続けたいのか
といった、結婚生活を考えるための入口です。
実際、同じIBJ調査では看護師本人への質問で、恋愛をするうえで大変なこととして「生活リズムの不一致」が最も多く挙げられています。
「人気だから安心」ではなく、実際の働き方を知ることの方が大切だと私は考えています。
2025年IBJデータ|職業別成婚率TOP5
次は、「希望」ではなく実際の成婚データです。
IBJ結婚みらい研究所が2026年5月に公開した分析では、IBJ結婚相談所ネットワークの成婚者19,112名、職業ペア9,427組を対象に職業別データを集計しています。
職業別成婚率は、
成婚者数 ÷(成婚者数+退会者数)
で算出され、ランキングは母数100人以上の職業が対象です。
男性の職業別成婚率TOP5
女性の職業別成婚率TOP5
出典:IBJ結婚みらい研究所「職業別『結婚の相性』マトリクス」
「公務員が一番人気=一番成婚率が高い」ではない
ここが、今回の記事で一番見てほしいところです。
希望職業のアンケートでは、女性が希望する男性職業の1位は国家公務員・公務員でした。
ところが、実際の男性職業別成婚率TOP5は金融、コンサル、ITなどで構成されています。
一方、男性の希望職業1位だった看護師は、女性の職業別成婚率でも3位に入っています。
つまり、
「人気がある」ことと「実際の成婚率が高い」ことは、一部重なるものの同じではありません。
ランキングを一つだけ見て「この職業なら結婚しやすい」と判断しないことが大切です。
実際に成婚している職業の組み合わせも見てみる
IBJの2025年成婚データでは、成婚カップル9,427組について、職業の組み合わせも分析されています。
例えば、特徴的な組み合わせとして、
- 技術・研究職男性 × 公務員女性
- IT関連職男性 × IT関連職女性
- 技術・研究職男性 × 看護師女性
- 技術・研究職男性 × 医療系職種女性
などが確認されています。
また、IT関連職同士、公務員同士といった同業種の成婚もあります。
ただ、ここでも、
「IT同士なら相性がいい」
「技術職男性には公務員女性が合う」
という意味ではありません。
会員構成の違いもありますし、職業名だけから二人の相性を判断することはできません。
私なら、このデータからはむしろ、
「自分の働き方を理解してもらいやすい相手か」という視点も持っていい
と考えます。
高見真紀が「○○職の人がいい」と相談された時の4ステップ
会員さまから、
「できれば公務員がいいです」
「資格を持っている人がいいです」
と相談されることがあります。
私はすぐに「条件を下げましょう」とは言いません。
まず、その職業を希望する理由を一緒に整理します。
職業条件を持つこと自体が悪いわけではありません。
大切なのは、「なぜその職業でなければならないのか」を自分で説明できる状態にすることです。
その職業、本当に必要?「生活条件」に翻訳してみる
職業名への希望が強くなっている時は、一度こんなふうに置き換えてみてください。
こうしてみると、最初に考えていた職業以外にも条件に合う人が見つかることがあります。
私はこれを「妥協」とは考えていません。
自分が本当に必要としている条件を、より正確にする作業です。
婚活で職業を見るなら「人柄」ではなく働き方を確認する
職業欄を見た時に、私は性格を想像しすぎないようにおすすめしています。
例えば、
公務員だから真面目。
看護師だから優しい。
保育士だから家庭的。
ITエンジニアだから論理的。
こうしたことは職業名だけでは確認できません。
代わりに確認したい6つ
- 勤務時間:普段は何時ごろ仕事が終わる?
- 休日:土日休み?シフト制?
- 繁忙期:特に忙しい時期はある?
- 転勤:今後転居を伴う異動はありそう?
- キャリア:今の仕事を続けたい?転職・独立を考えている?
- 結婚後:二人の働き方についてどう考えている?
全部を初対面で質問する必要はありません。
交際が進む中で、自然に確認していけば大丈夫です。
真剣交際に入ってから確認したい働き方・家計・住まいなどについては、真剣交際で話すことリストで詳しく整理しています。
「職業」と「年収」は分けて考える
職業を条件にしている方と話していると、実際には職業そのものより、年収への不安が中心だったということもあります。
例えば、
「大手企業の人がいい」
という希望の本当の理由が、
「結婚後の生活費が不安」
だったというケースです。
この場合は、職業名を絞るより、希望する生活や家計から年収条件を考えた方が整理しやすくなります。
年収400万円・600万円・800万円・1000万円以上がIBJでどのくらいいるのか、希望年収をどう決めるのかは、婚活相手に求める年収の考え方で詳しく解説しています。
また、学歴条件について考えたい場合は、婚活で学歴をどう見るかも参考にしてください。
IBJの職業・年収情報は自己申告だけ?
結婚相談所で職業条件を見る時に、
「プロフィールの職業や年収は本当なの?」
と気になる方もいると思います。
IBJでは入会時に、全会員が独身証明書、収入証明書、本人確認書類、現住所証明書などの公的書類を提出します。
また、国家資格が必要な職種については、国家資格免許証のコピーも必要です。
自分の職業はプロフィールでどう伝える?
ここまでは「相手の職業」を中心にお話ししましたが、自分の仕事をどう伝えるかも大切です。
私は、職業名を必要以上に大きく見せる必要はないと思っています。
逆に、
「普通の会社員なので書くことがありません」
と考える必要もありません。
高見真紀が職業欄で確認する3つ
例えば「会社員です」だけより、
「メーカーで○○に関わる仕事をしています。繁忙期はありますが、基本的には土日休みです」
くらいまで分かると、相手は生活を想像しやすくなります。
勤務先名や専門用語を大量に並べる必要はありません。
職業そのものをアピールするより、相手があなたの暮らしをイメージできる情報を伝えてください。
自己PR全体を整えたい男性は、婚活プロフィールの自己PRの作り方も参考にしてください。
ENSHAREの成婚事例|エンジニアだから成婚したわけではありません
ENSHAREには、20代後半・エンジニアの男性Yさんが約3か月の活動を経て成婚退会した公開事例があります。
この記事のテーマだけを見ると、
「IT・技術系だから成婚しやすかったのでは?」
と思うかもしれません。
ですが、私はそうは考えていません。
Yさんの公開事例で大切だったのは、職業名ではなく、活動の中で一つひとつのご縁に向き合い、仮交際から真剣交際へ進む時にも迷いを相談しながら整理していったことです。
その他のケースは、ENSHAREの成婚事例一覧からご覧いただけます。
婚活の人気職業についてよくある質問
まとめ|職業ランキングを「結婚後の生活条件」に戻して考える
「婚活で人気の職業は何ですか?」と聞かれたら、私はランキングだけをお答えするのではなく、もう一つ質問します。
「その職業の、どんなところを結婚相手に求めていますか?」
安定した収入でしょうか。
休日の合わせやすさでしょうか。
転勤の少なさでしょうか。
結婚後も二人で働き続けられることでしょうか。
そこまで整理できれば、公務員や看護師といった職業名だけでは見えなかった、自分に必要な条件が分かってきます。
逆に、自分の職業が人気ランキングに入っていなくても、それだけで自信をなくす必要はありません。
ENSHAREの成婚事例でも、私は「○○職だから成婚できた」という見方はしていません。
職業はプロフィールの一項目です。
その先で、どんな仕事をして、どんな生活をして、これからどんな家庭をつくりたいのか。
そこを二人で話せることの方が、結婚相手を考える時にはずっと大切です。
カウンセラーについて詳しく知りたい方は、婚活カウンセラー高見真紀のプロフィールをご覧ください。
