先に結論|結婚相談所の成婚率は単純比較できない
「成婚率が高い結婚相談所を選びたい」という気持ちはよく分かります。
でも、50%・70%・80%という数字だけを見て相談所を選ぶのはおすすめしません。
理由は、成婚率の計算式が統一されていないからです。
たとえば、ある相談所が「成婚退会した人÷その年に退会した人」で計算し、別の相談所が「成婚者数÷在籍会員数」で計算していたら、同じ「成婚率」という名前でも意味が違います。
IBJも公式情報の中で、成婚率は分母の取り方や成婚の定義によって大きく異なるため、数字を見る際には算出方法を確認することが重要だと説明しています。
成婚率は「あなたが結婚できる確率」ではない
ここも大切です。
相談所が公表する成婚率が60%だったとしても、「あなたが60%の確率で結婚できる」という意味ではありません。
年齢、地域、希望条件、活動期間、申し込み先、お相手との相性など、一人ひとりの状況は違います。
成婚率はあくまで、その相談所やサービスが定めた条件で過去の結果を集計した数字です。
そもそも結婚相談所の「成婚」とは?
成婚率を見る前に、まず「成婚」が何を意味するのかを確認する必要があります。
成婚=入籍とは限らない
結婚相談所でいう「成婚」は、必ずしも婚姻届を提出した状態を意味しません。
相談所や連盟によって、婚約、プロポーズ成立、結婚する意思が確認された状態など、活動終了の基準が異なる場合があります。
つまり、成婚の定義が違うサービス同士の成婚率をそのまま比較することはできません。
IBJでは「成婚=婚約」
ENSHAREが加盟しているIBJでは、成婚を「婚約」と定義しています。
お見合いをして交際に進んだだけでは成婚ではなく、真剣交際を経て、プロポーズなどを通じて結婚の意思を固め、婚約した状態をゴールとする考え方です。
成婚の定義は成婚料にも関係する
成婚料が設定されている相談所の場合、「いつ成婚扱いになるか」は料金にも関係します。
そのため入会前には、
- 成婚とはどの段階を指すのか
- いつ成婚退会になるのか
- いつ成婚料が発生するのか
を契約書面で確認しておくと安心です。
料金体系や成婚料について詳しく確認したい方は、結婚相談所の料金相場と半年・1年の総額で詳しく整理しています。
結婚相談所の成婚率|計算方法は1つではない
ここが成婚率を理解するうえで一番重要な部分です。
同じ「60%」でも、分母が違えば意味は変わります。
「在籍会員数ベースなら正確」とも限らない
在籍会員数を分母にした数字は、退会者ベースより低く見える場合があります。
しかし、「低く出るから個人の成婚確率に近い」と考えるのも正確ではありません。
たとえば、1年間の成婚者数をある時点の在籍会員数で割った場合、その期間中の新規入会者や途中退会者の動きが十分に反映されないことがあります。
つまり、どの計算方法にも「その数字が何を示しているか」という前提があります。
1年以内成婚率も分母を確認する
「1年以内成婚率」という表現も注意が必要です。
たとえば、
- 入会した人のうち1年以内に成婚した割合
- 成婚した人のうち1年以内だった割合
- ある期間の退会者のうち1年以内に成婚した割合
では意味が全く違います。
「1年以内」という言葉だけで判断せず、対象者まで確認してください。
結婚相談所の成婚率の平均は何%?
検索すると「結婚相談所の平均成婚率は○%」という数字を見かけることがあります。
しかし、業界全体で共通する成婚の定義や統一計算式がないため、すべての結婚相談所を同条件で比較した一つの平均値を示すのは難しいです。
そのため私は、「業界平均は○%だから、この相談所は高い」という選び方はおすすめしていません。
平均より「同じ条件のデータ」を見る
平均を参考にしたい場合は、少なくとも次の条件をそろえて比較してください。
- 同じ成婚の定義
- 同じ計算式
- 同程度の集計期間
- 同じような会員層
特に年齢、地域、男女構成などが違えば、同じ数字でも意味は変わります。
率だけでなく「人数」も見る
成婚率を見る時に、私がもう一つ確認してほしいのが対象人数です。
たとえば同じ成婚率80%でも……
成婚者8人/対象者10人と、成婚者800人/対象者1,000人では、数字の安定性や受け取れる情報量が違います。
小規模な相談所が悪いという意味ではありません。
むしろ少人数だからこそ細かく支援できる相談所もあります。
ただ、率だけを切り取らず「何人のデータなのか」まで確認しておくと、数字を冷静に読めます。
「成婚率が高い」を見る時の5つの確認ポイント
成婚率が高い相談所を見つけたら、数字を疑う必要はありません。
まず、その数字が何を意味するのかを確認しましょう。
数字の高さより、説明できることが大切
私は、成婚率が高いこと自体より、その数字についてきちんと説明してもらえるかを見てほしいと思っています。
「80%です」で終わるのではなく、
「この期間の退会者○人のうち、成婚退会が○人だったので80%です」
と説明できれば、数字の意味を判断できます。
成婚率だけでは分からない|IBJの成婚者データを見る
成婚率だけを見ても、「実際にはどんな活動をして成婚したのか」は分かりません。
そこで参考になるのが、実際に成婚した人の活動データです。
IBJが公開している2025年の成婚者データでは、代表的な成婚者像として、男性35歳・女性33歳が示されています。
また、成婚者の在籍期間の中央値は男性約9.2か月、女性約7.6か月。お見合い数は男女とも11回程度、成婚相手との交際期間は約4か月とされています。
これは「成婚率」ではありません。
実際に成婚した方の活動データです。「IBJに入ればこの期間で成婚できる」「11回お見合いすれば成婚できる」という意味ではありません。
平均より中央値を見る意味
活動期間には、短期間で成婚した方も、長く活動した方もいます。
長期間活動した少数の方がいると平均値が大きく動くことがあるため、実際の中心的な活動期間を知る目的では中央値も参考になります。
無料相談で活動期間を確認する時は、
「成婚した方の平均または中央値の活動期間を教えてもらえますか?」
と聞いてみるのもおすすめです。
ENSHAREの成婚事例から分かる「数字だけでは見えないこと」
成婚率だけでは、一人ひとりがどんな活動をして、どのタイミングでご縁につながったのかは分かりません。
ENSHAREの公開成婚事例を見ても、活動期間は一律ではありません。
20代後半男性|活動約3か月
20代後半男性の事例では、「たくさんの人と会うこと」を目的にせず、お見合いする人数を自分なりに決めて、一つひとつのご縁を大切に活動されました。
結果として、早い段階で出会ったお相手とのご縁が成婚につながっています。
30代前半男性|活動5か月
別の30代前半男性は、約10年間恋愛から離れていた状態から活動を始めています。
プロフィール写真、髪型、眉、服装だけでなく、会話やLINEなども一つずつ見直しながら活動し、約5か月で成婚退会されました。
活動期間が長いこと=失敗ではない
ENSHAREの公開事例には、1年以上活動して成婚に至った方もいます。
私は、3か月なら成功で、1年以上なら失敗とは考えていません。
大切なのは、本人が納得できるお相手とのご縁につながったかどうかです。
ほかの公開事例は、ENSHAREの成婚事例・実績一覧でご覧いただけます。
高見真紀は「成婚率」より、活動のどこで止まっているかを見ます
ここは、私が婚活サポートで大切にしている部分です。
結果が出ていない時に、私はすぐ「その人に魅力がない」とは考えません。
まず、婚活のどの段階で止まっているのかを分けます。
数字が悪い=魅力がない、ではありません
たとえば、お見合いが成立しにくい場合。
そこで「自分は結婚相談所では人気がない」と決めつける必要はありません。
写真の印象が実際の魅力を伝え切れていないのか、自己PRが分かりにくいのか、申し込み先との条件差が大きいのか。
原因を分けると、変える必要があるところと、そのままでよいところが見えてきます。
プロフィール写真を整える考え方は、結婚相談所のプロフィール写真の作り方でも詳しく解説しています。
お見合い後に進まないなら、会話だけを責めない
交際希望がなかなかもらえない時も、「会話が下手だから」と一つに決めつけないことが大切です。
表情、話す量、相手への質問、服装、プロフィールとの印象差など、いくつかの要素を一緒に確認します。
会話そのものに不安がある場合は、お見合い・婚活で会話が続くための考え方も参考にしてください。
真剣交際では「結婚後」を具体化する
真剣交際に進む段階では、好きという気持ちだけでは決めにくいこともあります。
住まい、仕事、家計、家事、親との関係、子どもについてなど、結婚後の暮らしを少しずつ具体化していきます。
真剣交際で話しておきたいことリストも、確認項目を整理したい時に使ってください。
私が大切にしていること
婚活が止まった時に「もっと魅力的な人にならなければ」と別人を目指すのではなく、今ある魅力が相手に伝わる形になっているかを確認すること。
必要な部分だけ整えて、その人らしさは残す。そのほうが、結婚後も無理なく続くご縁につながると考えています。
結婚相談所の成婚率についてよくある質問
まとめ|成婚率は「高さ」より中身を見る
結婚相談所の成婚率は、相談所選びの参考になる数字です。
ただし、数字の大きさだけを比較しても、自分に合う相談所かどうかは分かりません。
成婚率を見る時は、次の5つを確認してください。
- 成婚の定義
- 分子
- 分母
- 集計期間
- 対象人数
そして、その数字だけでなく、実際に成婚した方の活動期間や事例、サポート内容も一緒に見ること。
私はそれが、成婚率という数字を一番有効に使う方法だと思っています。
婚活がうまく進まない時も、「成婚率が低い人だから」「自分に魅力がないから」と考える必要はありません。
プロフィールで止まっているのか、お見合いで止まっているのか、交際で止まっているのか。
まず現在地を分けて、必要なところだけ整えていきましょう。
