看護師との結婚は実際どう?データと働き方から考える
看護師は婚活で人気の職業なの?
「看護師は結婚相手として人気」と聞くことがありますが、ここには確認できるデータがあります。
IBJ結婚みらい研究所が2024年に公表した調査では、婚活中の男性が選んだ「理想の結婚相手の職業」で看護師が1位になっています。
一方で、同じ調査で現役看護師本人に聞くと、普段の生活で恋愛・結婚につながる出会いが「ない」と答えた人が約7割でした。
また、恋愛するうえで職業柄大変だと感じることでは、「生活リズムの不一致」30.3%が最多でした。
つまり、婚活市場で職業として関心を持たれやすいことと、本人が日常生活で出会いや交際を進めやすいことは別なんですね。
出典:IBJ結婚みらい研究所「男性の結婚したい職業NO.1は“看護師”」
職業別の人気や成婚データを詳しく知りたい方は、婚活で人気の職業と実際の成婚率も参考にしてください。
すべての看護師に夜勤があるわけではない
ここも大切です。
「看護師=夜勤がある」と一括りにしないでください。
日本看護協会の病院看護実態調査でも、病棟の勤務形態として三交代制、二交代制など複数の勤務形態が調査されています。
実際には、病棟、外来、クリニック、訪問看護など、勤務先によって働き方は異なります。
ですから婚活で看護師の方と出会った時は、「看護師なら夜勤が大変ですよね」と決めつけるより、
「今はどんな勤務形態なんですか?」
と本人の実際の働き方を聞く方が自然です。
「看護師だから家庭的・しっかりしている」と決めない
看護師という職業から、「優しそう」「しっかりしていそう」「家庭的そう」といった印象を持つ方もいます。
でも、人柄は職業だけでは分かりません。
婚活では、職業名よりも、
- どんな暮らしをしたいのか
- 仕事をどう考えているのか
- 家事や子育てをどうしたいのか
- 意見が違った時に話し合えるのか
を実際の会話から確認してください。
「看護師との結婚はやめとけ」と言われる3つの理由
検索すると「看護師 結婚 やめとけ」という強い言葉が出てくることがあります。
ただ、これをそのまま「看護師とは結婚しない方がいい」と受け取る必要はありません。
実際には、次のような生活上の調整が必要になる可能性を指しているケースが多いと考えた方が分かりやすいです。
1.勤務時間や休日が合わないことがある
病棟勤務など夜勤・交代勤務がある場合、一般的な平日日勤の仕事とは生活時間が合わないことがあります。
こちらが帰宅する頃に相手が出勤する。
土日が休みでも相手は勤務している。
相手の休日が平日になる。
こうした状態は十分考えられます。
大切なのは「土日が一緒に休めるか」だけではありません。
一か月の中で、二人が無理なく一緒に過ごせる時間をどのくらい作れそうかを考えてみてください。
2.夜勤前後は夫婦時間より休息が必要になることがある
夜勤がある場合、夜勤当日だけでなく、その前後の睡眠や休息も生活に影響します。
「今日は休みだから出かけよう」と考えていても、本人にとっては体を回復させたい日かもしれません。
ここを「自分との時間を大切にしてくれない」と受け取ると、不要なすれ違いが起きやすくなります。
夜勤がある場合は、勤務日だけでなく、夜勤後をどう過ごしたいかまで聞いておくと安心です。
3.共働き・子育てでは家事や育児の調整が必要になる
共働きの場合、「夫婦だから全部半分ずつ」と決めるだけでは回らないことがあります。
夜勤の日、夜勤明け、繁忙期など、その日の負担が大きく違うからです。
私は、家事について「50:50にできているか」より、二人がその分担に納得できているかを見ることをおすすめしています。
看護師は結婚しにくい・離婚しやすいと言われるのは本当?
「看護師だから結婚できない」という根拠はない
まず、「看護師だから結婚できない」と考える必要はありません。
むしろIBJの結婚相談所データでは、2025年の成婚者を職業別に分析した2026年のレポートで、女性看護師は職業別成婚率の上位グループに入っています。
ただし、これはIBJ結婚相談所ネットワークの会員データです。
日本にいる看護師全体の結婚率を示す数字ではないため、「看護師なら結婚しやすい」と逆方向に一般化するのも避けたいところです。
出典:IBJ結婚みらい研究所「職業別『結婚の相性』マトリクス」
「結婚しにくい」と感じるなら出会いと時間の問題を分けて考える
IBJの看護師調査では、普段の生活で恋愛・結婚につながる出会いが「ない」と答えた人が約7割でした。
さらに、恋愛するうえでの悩みとして「生活リズムの不一致」が最も多く挙げられています。
ですから、「看護師は結婚しにくい」というより、
- 生活の中で新しい出会いを作りにくい
- 相手と会える日程を合わせにくい場合がある
という問題に分けて考える方が適切です。
出会い方そのものを見直したい方は、結婚相手の探し方も参考にしてください。
「看護師は離婚しやすい」と断定できる公的根拠は確認できない
「看護師は離婚率が高い」という情報も見かけます。
しかし、今回確認した公的情報の範囲では、「看護師だから離婚率が高い」と直接断定できる日本の職業別離婚統計は確認できませんでした。
したがって、「看護師との結婚=離婚しやすい」と書くのは避けるべきです。
一方で、先ほどのIBJ調査から、生活リズムの違いを恋愛上の負担と感じている看護師がいることは確認できます。
見るべきなのは離婚率の噂ではなく、勤務時間の違いや家事の負担について二人が話し合えるかです。
高見真紀が「看護師の方との結婚」を考える時に確認したい5つ
もし「交際相手が看護師で、結婚生活がうまくいくか不安」と相談されたら、私は職業イメージではなく次の5点を整理します。
1.「看護師」ではなく実際の勤務を確認する
まず、本人の働き方を聞きます。
- 夜勤はあるのか
- 何交代制なのか
- 土日勤務はあるのか
- オンコールはあるのか
- 残業はどのくらいあるのか
「看護師だから夜勤があるはず」と想像だけで結婚生活を考えないことが第一歩です。
2.休みの日より「二人の時間」を確認する
「土日休みですか?」だけでは判断できません。
平日休み同士でも、夫婦の時間を十分作れるケースがあります。
反対に土日休みでも、お互いに予定が多ければ一緒に過ごす時間は少なくなります。
一か月単位で、どのくらい一緒に過ごせそうかを考えてみてください。
3.夜勤や忙しい日の家事をどうするか
家事分担を「夫はゴミ出し、妻は料理」と永久に固定するより、勤務によって調整できる余白を持った方が現実的です。
例えば、
- 夜勤の日はパートナーが食事を担当する
- 夜勤明けは睡眠を優先する
- 忙しい週は宅配や外食を利用する
といった方法があります。
二人に合う形なら、どれが正解でも構いません。
4.子どもを考えた時の働き方を本人に聞く
ここは特に決めつけないでほしいところです。
「子どもができたら夜勤を辞めるよね」
「看護師だから出産後も働くよね」
と先回りして決めるのではなく、本人がどうしたいかを聞いてください。
今の希望と数年後の希望が変わることもあります。
最初から答えを固定するより、変化した時にもう一度話し合える関係を作っておくことが大切です。
5.予定が崩れた時に二人で調整できるか
私は、勤務表そのものよりこちらを重視したいと思っています。
急な仕事、疲労、家庭事情などで予定は変わります。
その時に、
「なんでまた仕事なの?」
と責めるのか、
「じゃあ次はいつならゆっくりできそう?」
と二人で考えられるのか。
結婚生活では、この差の方が大きいと感じます。
看護師との結婚が自分に合う?5つのチェックポイント
「看護師に向いている男性」を決めるより、自分が望む生活と合うかを確認してみましょう。
全部に「はい」でなければ結婚できない、というチェックではありません。
「ここは自分には難しいかも」と気づいた項目があれば、結婚前に話すテーマが見つかったということです。
相手との相性そのものを整理したい方は、相性がいい人とは?婚活での見分け方も参考にしてください。
看護師との結婚生活|夜勤・家事・子育てはどう考える?
夜勤|まず睡眠を「夫婦の予定」の一部として考える
夜勤がある場合、夫婦の予定表に勤務時間だけを書くのではなく、睡眠時間まで含めて考えると生活を組み立てやすくなります。
夜勤明けを一般的な休日と同じように扱わず、必要な休息を取れるようにしておく。
そのうえで二人の時間を作る方が、無理がありません。
夫婦時間|偶然休みが合うのを待たない
休みが不規則な場合は、「時間ができたら会おう」だけでは夫婦時間が減りやすくなります。
勤務表が分かったら、食事する日や一緒に過ごす日を先に一つ決めておく方法もあります。
毎回特別なデートをする必要はありません。
短時間でも二人がゆっくり話せる時間を確保できることの方が大切です。
家事|50:50ではなく「今の負荷」で考える
私は家事分担を考える時、「きっちり半分」を目標にする必要はないと思っています。
夜勤が続く週はもう一方が多めに担う。
反対にパートナーが繁忙期なら看護師側ができることを担当する。
必要なら宅配、総菜、家事代行なども使う。
家庭を二人だけの気合いで回さない仕組みを作る方が現実的です。
子育て|「看護師だからどうする」ではなく制度と本人の希望を確認する
子どもが生まれた後の働き方についても、本人の希望と勤務先の制度を確認する必要があります。
育児・介護休業法には、一定の要件を満たす場合、小学校就学前の子を養育する労働者が請求すると、午後10時から午前5時までの深夜業を制限できる制度があります。
日本看護協会も、育児中の看護職からの深夜業制限に関する相談に対して制度を案内しています。
ただし、対象要件や実際の勤務調整は個別に確認が必要です。
看護師と結婚する前に二人で話しておきたいこと
結婚前にすべての答えを決める必要はありません。
ただ、次のテーマは一度話しておくと、結婚後の生活を具体的に想像しやすくなります。
「質問リスト」ではなく二人の生活を作るために使う
これらを面接のように一度で確認する必要はありません。
交際が深まる中で、少しずつ話してください。
重要なのは答えが完全に一致することではありません。
違った時に「どうすれば二人とも無理がないか」を話せることです。
住まい・仕事・家事・子ども・家族・お金など、成婚前に確認したいテーマ全体は、真剣交際で話すことリスト12選で詳しく整理しています。
共働き後の家計について具体的に決めたい方は、結婚後のお金の管理と夫婦の家計ルールも参考にしてください。
ENSHAREの成婚事例から見る|忙しい仕事と婚活を両立した30代女性
ENSHAREでは、30代前半の個人事業主女性Nさんが、仕事と婚活を両立しながら活動し、5か月で成婚退会された事例を公開しています。
この方は看護師ではありません。
そのため、「看護師なら同じように進む」という事例として紹介するものではありません。
ただ、仕事と婚活をどう両立するかという点では参考になる部分があります。
自分に合わない婚活方法を無理に続けなかった
Nさんは、普段の生活では出会いがなく、最初は婚活パーティーから活動を始めました。
ところが、一度に多くの人と会話をする婚活パーティーは、人見知りだったご本人には負担を感じる部分があったそうです。
そこで、自分が「会いたい」と思った相手と一人ずつ会える結婚相談所へ活動方法を変えました。
これは看護師の婚活にも共通する考え方だと思います。
仕事が忙しいからこそ、周囲で人気の方法ではなく、自分が続けられる出会い方を選ぶことが大切です。
悩んだ時に一人で抱え込まなかった
Nさんは活動中に悩むこともあり、電話やLINEで相談しながら活動を続けられました。
忙しい仕事と婚活を両立していると、ひとつの交際終了や返信の遅れだけでも気持ちが疲れてしまうことがあります。
そんな時に、すべてを一人で判断しなくてもいい環境を持つことも一つの方法です。
そのほかの年代・活動スタイルの実例は、ENSHAREの成婚事例一覧で確認できます。
看護師の方本人が婚活する場合に意識したいこと
ここまで看護師との結婚を考えている側を中心にお話ししましたが、ご自身が看護師で「忙しくて婚活が進まない」と悩んでいる場合も考え方は同じです。
夜勤があることを弱点にしなくていい
夜勤があるから結婚に不利、と最初から考える必要はありません。
大切なのは、相手に自分の勤務を分かりやすく伝えることです。
例えば、
「夜勤が月に○回くらいあって、夜勤明けは休むことが多いです。でも休みが合う日は一緒に過ごしたいと思っています」
というように、働き方と二人の時間についてセットで伝えると、相手も生活を想像しやすくなります。
「理解してくれる人」だけでなく「話し合える人」を見る
最初から看護師の勤務を全部理解している相手は多くないと思います。
それより、
「夜勤って実際どんな生活になるの?」
と興味を持って聞いてくれるか、
「二人ならどうしたらいいかな」
と一緒に考えてくれるかを見てください。
相手との会話や第一印象に不安がある方は、婚活での会話の整え方や、プロフィール写真の整え方も参考になります。
まとめ|「看護師だから」ではなく「この人と暮らせるか」で判断しよう
看護師との結婚について検索すると、「人気」「安定」「やめとけ」「離婚しやすい」など、正反対の情報が出てきます。
でも、婚活で本当に必要なのは職業の評判を集めることではありません。
確認したいのは、
- その方の実際の勤務形態
- 二人の休日や生活時間
- 夜勤前後の休息
- 家事の分担
- 子どもを考えた時の働き方
- 将来状況が変わった時に話し合えるか
です。
IBJの調査でも、看護師本人が恋愛上感じる課題として「生活リズムの不一致」が挙げられています。
一方で、看護師という職業だから結婚できない、離婚しやすいと決めつける根拠はありません。




