シニア婚活は遅くない?最新IBJデータで見る50代以上の婚活
「もう遅いのでは」と思っている方に、まず知ってほしいデータがあります。
IBJ結婚みらい研究所が公表した2025年度版成婚白書の分析では、IBJ結婚相談所ネットワーク内で50代以上の成婚者は2017年の348人から、2025年には1,389人へ増加しています。
8年間でおよそ4倍です。
2025年の内訳は、女性520人、男性869人でした。
ただし、ここは大切なので注意してください。
これは日本全体の結婚件数ではなく、IBJ結婚相談所ネットワークにおける活動実績です。
「50代・60代なら誰でも成婚できる」という意味でもありません。
それでも、50代以上で実際に婚活し、成婚している人が一定数いることは確認できます。
参考:IBJ結婚みらい研究所「50代以上の成婚、8年で約4倍」
50代以上では「子どもを希望するか」も出会いの幅に関係する
同じIBJデータでは、2025年の50代以上男性について、子どもを「希望する」人を基準にした場合、「希望しない」人は約2.0倍、「こだわらない」人は約1.7倍成婚しやすかったという結果も出ています。
私はここを、「子どもを諦めましょう」という話にはしたくありません。
むしろ、
自分は本当にこれから子どもを望んでいるのか。それとも、人生を一緒に歩けるパートナーを一番に求めているのか。
そこを一度整理するきっかけにしてほしいと思います。
50代・60代でも大きな年齢差にこだわらない成婚が増えている
IBJが2025年の成婚カップル9,394組を分析した別のデータでは、夫婦の平均年齢差は2017年の4.23歳から2025年には2.77歳へ縮小しています。
特に50代では平均7.66歳から3.57歳、60代以上では8.33歳から3.06歳まで縮まっています。
大きな年齢差の結婚がないという意味ではありません。
ただ、「若い相手でなければ」と範囲を狭くしすぎず、生活感覚が近い同年代にも目を向ける価値はあります。
高見真紀が50代・60代の婚活で最初に確認する5つ
シニア婚活では、「年収はいくら以上」「何歳まで」「持ち家がある人」と条件を増やす前に、生活の土台から整理する方が私は進めやすいと感じています。
①入籍そのものが目的なのかを確認する
「婚活をするなら結婚しなければ」と考えなくて大丈夫です。
法律婚を望んでいるのか、再婚なのか、まず一緒に食事や旅行を楽しめる相手を探したいのか。
目的によって選ぶサービスも相手も変わります。
②自分だけでなく家族との関係も考える
50代・60代では、成人した子どもがいる方、親の介護が気になっている方もいます。
結婚は本人同士の意思が基本ですが、現実の生活に家族関係が影響するなら、そこも含めて考えます。
③「どこで暮らすか」は重要な条件になる
持ち家がある、仕事がある、子どもの近くにいたい。
こうした事情があれば、住まいは年収以上に大切な条件になることもあります。
④これからのお金と仕事を整理する
現在の収入だけではなく、何歳頃まで働くのか、退職後をどう考えているのか、一緒に暮らす場合に家計をどうするのか。
ここを曖昧にしない方が、関係が深まった後に慌てずに済みます。
⑤最後は「安心して一緒にいられるか」
条件がそろっていても、会うたびに緊張し、言いたいことが言えない関係では疲れてしまいます。
私は50代・60代の婚活ほど、「この人といると無理をしなくていい」という感覚を大切にしてほしいと思っています。
50代と60代では婚活で考えたいことが少し変わる
50代は「今の仕事・家族」と結婚後をつなげて考える
50代では、まだ現役で働いている方も多く、子どもが独立途中のケースもあります。
そのため、
- 今の仕事を続けるか
- 子どもと同居しているか
- 親の介護が始まりそうか
- 今の住まいをどうするか
- 再婚した場合の家計をどうするか
など、現在の生活を大きく崩さずに新しい関係を作れるかがポイントになります。
60代は「この先の日常」を具体的に考える
60代では、退職や働き方の変化によって生活時間が変わる方もいます。
そのため、
- 一緒に住むのか
- 別々の家を維持するのか
- 旅行や趣味をどの程度一緒に楽しみたいか
- 健康面で伝えておきたいことはあるか
- 子どもや親族との関係をどうするか
など、結婚式よりも毎日をどう過ごすかが重要になることがあります。
結婚・再婚・パートナー探し|自分が望むゴールを先に決める
50代・60代の婚活では、ゴールを「入籍」だけに限定しない方もいます。
入籍しない関係には法律婚との制度差がある
「形式にはこだわらない」という考え方もありますが、法律婚と事実婚・内縁関係では制度上の扱いが同じではありません。
例えば国税庁では、内縁関係の人は法定相続人に含まれないと案内しています。また、事実婚の相手は所得税の配偶者控除の対象となる「配偶者」にも含まれません。
入籍する・しないのどちらが正しいという話ではありません。
自分たちが選ぶ形で、制度上何が変わるのかを確認してから決めることが大切です。
シニア婚活の方法4つを比較|自分に合う出会い方は?
出会い方は、一つに決めつける必要はありません。
結婚意思が明確なら結婚相談所
「良い方がいれば数年以内に結婚したい」と考えているなら、必要書類を提出したうえで活動する結婚相談所は選択肢になります。
50代・60代では、出会うだけでなく、子ども・住まい・再婚・家計などをどう伝えるか迷うこともあります。そうした場面で第三者へ相談できるのが特徴です。
自分で判断できるならアプリも選択肢
アプリは出会いの入口を広げやすい反面、相手の目的や安全性を自分で見極める必要があります。
アプリそのものの選び方・安全対策は、大阪の婚活アプリの選び方で詳しく解説しています。
対面で判断したいなら婚活パーティー
写真や文章より、実際に話した印象を重視したい方にはパーティーも候補です。
50代向けの選び方は、大阪の50代向け婚活パーティーの選び方に分けています。
婚活そのものが初めてで、どの方法から始めるか迷っている方は、婚活初心者の始め方も参考にしてください。
再婚・死別・子どもがいる場合は「家族背景」も含めて考える
離婚歴そのものより、これからの関係を見る
シニア婚活では再婚希望の方もいます。
離婚歴を必要以上に申し訳なく伝えたり、反対に元配偶者の悪口を詳しく話したりする必要はありません。
必要な事実を伝えたうえで、これからどんな関係を築きたいのかへ話を進めます。
再婚について詳しく知りたい方は、再婚・バツイチの婚活の進め方をご覧ください。
子どもがいるなら生活への影響を確認する
成人した子どもでも、再婚に複雑な気持ちを持つ場合があります。
一方で、子どもの気持ちを尊重することと、自分の人生をすべて子どもに委ねることは同じではありません。
交際が具体的になったら、
- 同居する可能性があるか
- 金銭的な支援が続いているか
- 新しい相手とどの程度関わってほしいか
- 再婚についていつ伝えるか
を整理します。
死別後は「忘れてから始める」必要はない
亡くなった配偶者への思いを無理に消す必要はありません。
大切なのは、過去を大切にしながらも、今出会った相手を以前の配偶者と比較し続けず、新しい関係として向き合えるかです。
ENSHAREの50代成婚事例|死別後10年、娘様と進めた6か月の婚活
ENSHAREには、実際に50代前半から婚活を始め、成婚退会された男性会員様の公開事例があります。
Yさんは50代前半の会社員で、奥様との死別から10年。シングルファーザーとして仕事と子育てに向き合ってこられました。
下の娘様の卒業という人生の区切りもあり、娘様の気持ちを大切にしながら、新しい家族の形を考えたいという思いで婚活を始められています。
婚活についてほとんど知識がない状態からのスタートでしたが、不安なことを一つずつ相談しながら活動を進め、Yさんご自身だけでなく、お子様のことも温かく受け止めてくださる方と、活動6か月で成婚退会されました。
この事例で私が大切だと感じたこと
私はこの事例を、「50代でも6か月で結婚できます」という意味で紹介したいわけではありません。
特に印象に残っているのは、Yさんが自分の気持ちだけで婚活を進めなかったことです。
娘様の気持ち、これまでの家族の時間、そしてこれからどんな家庭を作りたいのか。
そこを一つずつ確認しながら進められました。
50代・60代の婚活は、それまでの人生を消してゼロから始めるものではありません。
これまで築いてきた家族や暮らしを大切にしながら、「これから」を一緒に考えられる相手を探すことができます。
その他の公開事例は、ENSHAREの成婚事例一覧からご確認いただけます。
※この事例は個別の活動例です。プライバシーに配慮し一部編集・再構成しています。活動期間や結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
お金・住まい・健康・家族はいつ話す?人生後半の5つの確認
50代・60代では、お金や健康の話を避けて交際を続ける方が、後になって大きなズレになりやすいです。
ただし、初対面から資産額や病歴を聞くのも違います。
関係の深さに合わせて、生活に必要な情報から少しずつ確認するのが基本です。
資産額より先に「暮らし方」を聞く
初めから「貯金はいくら?」と聞く必要はありません。
まずは、
「これからも仕事は続けたい?」
「将来は今の家に住み続けたい?」
「結婚したら家計はどう考えたい?」
など、暮らし方から入る方が自然です。
夫婦のお金の管理については、結婚後のお金の管理と家計ルールで詳しく整理しています。
相続・介護は婚活カウンセラーだけで結論を出さない
再婚、持ち家、子ども、相続、介護が関係すると、法律・税務・社会保障上の扱いが個別事情で変わります。
婚活では「二人はどうしたいか」を整理し、具体的な制度や法的判断が必要になったら、弁護士・税理士・司法書士など適切な専門家へ確認してください。
シニア婚活でも注意したいSNS型ロマンス詐欺と安全対策
オンラインで出会う場合、安全対策は年齢に関係なく必要です。
警察庁が2026年10月2日に公表した暫定値によると、2026年1月から8月までのSNS型ロマンス詐欺は3,506件、被害額は約325.8億円でした。
これは「シニアだから被害に遭いやすい」という意味ではありません。
ただ、アプリやSNSを婚活に使うなら、恋愛感情と金銭の話が結びついた時に一度止まることが非常に大切です。
この5つが出たら一度やり取りを止める
- 会う前から強い好意や結婚の話を繰り返す
- すぐLINEなど外部サービスへ移動したがる
- 投資・暗号資産・副業をすすめる
- お金を貸してほしい、立て替えてほしいと言う
- 対面やビデオ通話を何度も避ける
お金の話が出たら「関係が深いから大丈夫」と考えない
ロマンス詐欺は、信頼関係や恋愛感情を作ってから金銭を要求する点が特徴です。
交際相手だと思っていても、投資や送金を求められた場合は、その場で判断しないでください。
違和感があった時にすること
- 送金・投資をしない
- メッセージや振込情報など証拠を保存する
- 利用サービスの運営へ通報する
- 必要に応じて警察や消費生活相談窓口へ相談する
50代・60代の第一印象で「若作り」より大切な3つ
ファッションデザイナーとして長く服や印象づくりに関わってきた立場から、50代・60代の婚活でお伝えしたいことがあります。
若く見せることを目的にしなくて大丈夫です。
1.今の自分に合っていること
昔似合っていた服より、今の体型や雰囲気に合うサイズ・素材・色を選ぶ方が自然に見えます。
2.清潔感があること
高価な服である必要はありません。
髪、眉、襟元、靴、服のシワやサイズ感など、小さな部分が整っている方が安心感につながります。
3.話しかけやすさが伝わること
表情が硬い写真より、自然に笑っている写真の方が、その人の人柄を想像しやすくなります。
プロフィール写真の詳しい整え方は、婚活プロフィール写真の撮り方へ。
自己紹介文は、婚活の自己PRの書き方も参考にしてください。
シニア婚活でうまく進まない時に見直したい4つ
条件が「今の生活」ではなく昔の理想になっていないか
若い頃に思い描いていた結婚相手像が、今の生活に本当に必要とは限りません。
住まい、子ども、仕事、健康など、今の自分から条件を考え直してみてください。
大きな年齢差だけを希望していないか
年下を希望すること自体が悪いわけではありません。
ただ、年齢差を最優先すると出会いの幅が狭まりやすくなります。
実際のIBJ成婚データでも50代・60代以上の平均年齢差は以前より縮まっています。
「選ぶ」ことだけになっていないか
婚活では相手を選びますが、自分も選ばれる側です。
自分が相手に何を求めるかだけでなく、相手が一緒にいて安心できる自分になれているかも確認してみてください。
疲れているのに活動を詰め込みすぎていないか
無理をすると、一人ひとりを見る余裕がなくなります。
人数を増やすより、プロフィールや条件を一度整理し直す方が良い時もあります。
まとめ|50代・60代の婚活は「これからの生活」から相手を考える
50代・60代から婚活を始めることを、年齢だけで諦める必要はありません。
実際、IBJ結婚相談所ネットワークでは50代以上の成婚者数が増えており、ENSHAREでも50代前半・死別後・お子様がいる男性が、家族の気持ちを大切にしながら活動し、成婚退会された実例があります。
一方で、若い頃と同じ婚活をそのまま繰り返せばよいわけでもありません。
これから確認したいのは、
- 結婚・再婚・パートナーのどれを望むか
- 子どもや家族との関係をどうするか
- どこで、どう暮らしたいか
- 仕事・お金・健康をどう考えるか
- その人と安心して話し合えるか
です。






