クロスの法則とは
クロスの法則とは、身体の右側にあるものを左手で取る、左側にあるものを右手で取るなど、身体の前に腕の斜めのラインをつくる所作として紹介されている考え方です。
たとえば、右耳の髪を左手で整える、身体の右側にある軽い小物へ左手を伸ばす、といった動きです。
身体の前に斜めのラインが入ることで、いつもの直線的な動作とは少し違う見え方になります。
科学的な「法則」として扱わなくて大丈夫です
名前には「法則」と付いていますが、この記事では科学や心理学で確立された法則として扱いません。
美容やマナーなどの分野で紹介される、所作をやわらかく見せるための一つの考え方として整理します。
ですから、「この動きをすれば必ず異性から好かれる」「心理的に必ずこう感じさせられる」といった受け取り方はしなくて大丈夫です。
婚活では、テクニックよりも相手が自然に感じられることのほうが大切です。
クロスの法則で目指すのは「上品に演じること」ではありません
上品に見せようとして、会話中ずっと手を動かしたり、何度も髪やアクセサリーを触ったりすると、かえって落ち着かなく見えることがあります。
私が考える上品さは、ポーズの多さではありません。
物を丁寧に扱う。相手の前で慌てない。必要のない動作を増やさない。相手が話している時には、きちんと話を聞く。
そうした自然な振る舞いの中にクロスの動きが入るなら、使ってみる。そのくらいがちょうどいいと思います。
婚活ではクロスより第一印象全体を見る
第一印象は、腕の動きだけで決まりません。
髪型、服装、姿勢、表情、声のトーン、挨拶、会話。いろいろな情報が一緒に相手へ伝わっています。
クロスの法則は、その中にある小さな所作の一つです。
クロスの法則の基本的なやり方
基本はとてもシンプルです。
身体の右側にあるものへ左手を伸ばす。左側にあるものへ右手を伸ばす。それによって、身体の前に腕の斜めのラインができます。
ただし、何にでも使う必要はありません。
机の上の軽い小物から試す
最初に試すなら、机の上にあるペンやハンカチなど、軽くて落としても危なくない小物がおすすめです。
たとえば身体の右側にペンがあるなら、左手を小さく伸ばして取ってみる。
その時に肩まで大きく動かしたり、身体をひねりすぎたりする必要はありません。
腕が自然に斜めへ動く程度で十分です。
髪を耳にかける時に使う
右耳側の髪を左手で、左耳側の髪を右手で整えるのも、クロスの法則としてよくイメージしやすい動きです。
ただ、私は「デート中にこの仕草を何度もしてください」とはおすすめしていません。
髪が邪魔になった時に一度整える。その程度で十分です。
何度も髪を触る癖がある方は、クロスを意識する前に、前髪や顔まわりが気にならない髪型へ整えておくほうが、結果的には落ち着いて見えます。
アクセサリーは「直す必要がある時だけ」
イヤリングやピアス、襟元などを整える時にも、反対側の手を使うと斜めのラインができます。
でも、アクセサリーを何度も触る必要はありません。
特に会話中に目的なく繰り返すと、「落ち着かないのかな」と見えることもあります。
必要がある時だけ短く整えて、その後は手を落ち着かせる。このほうが自然です。
肩の力を抜いて小さく動く
クロスを意識すると、反対の手を遠くまで伸ばそうとして肩が上がってしまう方がいます。
それでは本人も疲れますし、見た目にも「頑張っている感じ」が出やすくなります。
肩の力を抜き、届く範囲だけを小さく動かすことを意識してください。
届きにくいなら、クロスを使わなくて大丈夫です。
婚活でクロスの法則を自然に見せるコツ
クロスの法則は、「どれだけ多く使えるか」を競うものではありません。
必要な動きの中へ自然に入っている時に、一番違和感が出にくくなります。
「ゆっくり・小さく・一度だけ」を意識する
婚活中は緊張すると、手の動きが速くなったり、スマホや髪を何度も触ったりすることがあります。
そんな時は、クロスを増やすのではなく、動作そのものを減らしましょう。
物を取るなら一度。髪を直すなら一度。
一つひとつの動きを少しゆっくりにするだけでも、印象は落ち着きます。
相手が話している時は「動かない」も大切
所作の記事なのに意外かもしれませんが、私がお見合いで大切だと思うのは、手を動かすことより、必要がない時に落ち着いていられることです。
相手が一生懸命話している時に、髪、アクセサリー、スマホ、バッグを次々に触っていると、相手は「話を聞いてもらえているかな」と感じることがあります。
そんな時は、手を膝の上や自然な位置に置いて、相手を見る。
それも立派な所作です。
クロスだけで色気を作ろうとしない
「クロスの法則=モテ仕草」と紹介されることもありますが、婚活では色気を演出することを目的にしすぎないほうが自然です。
特に初対面では、相手が求めているのは強い演出よりも、「感じがいい」「話しやすそう」「きちんとしている」といった安心感であることも少なくありません。
無理に誰かの仕草を真似するより、自分に合う速度や動きを見つけてください。
男性はクロスを意識しすぎなくても大丈夫
男性がクロスの動きを取り入れてはいけないわけではありません。
ただ、男性の場合も「反対の手を使わなければ」と考えるより、物を乱暴に扱わない、姿勢を整える、手元を忙しくしすぎない、相手の話を聞くといった基本のほうを優先してよいと思います。
性別にかかわらず、自然さが最優先です。
クロスの法則を使わないほうがよい場面
ここがこの記事で一番覚えておいてほしい部分です。
クロスにすることで安全性やマナーが下がるなら、使わない。
それが私の考えです。
グラス・カップは確実に持てる手で
「クロスの法則なら、右側のグラスを左手で取るほうがいいですか?」と考える方もいるかもしれません。
私はおすすめしません。
グラスやカップは、倒したりこぼしたりしないことが最優先です。
特に飲み物が熱い時や、テーブルが狭い時は、無理に反対側の手を使う必要はありません。
一番安全に持てる手で静かに取る。それで十分きれいです。
料理の上を腕が横切るなら使わない
食事中、クロスするために腕が料理の上を大きく横切るなら、その動きは避けましょう。
相手の視界を遮ったり、袖や手が料理へ近づいたりするほうが気になります。
遠いものを取りたい場合は、身体を無理に伸ばすより、「取っていただいてもいいですか?」とお願いしたほうが自然な場面もあります。
熱い・重い・割れやすい物には使わない
熱い飲み物、重いバッグ、割れやすい食器などは、利き手や持ちやすい手を使ってください。
見え方より安全が優先です。
無理をせず確実に扱えること自体が、落ち着いた所作につながります。
遠い物を無理に取らない
反対側にあるからといって、身体を大きくねじってまで取る必要はありません。
距離があるほど腕の動きも大きくなり、不自然に見えやすくなります。
近い手を使う、身体の向きを自然に変える、相手にお願いする。場面に合わせて一番無理のない方法を選んでください。
食事のマナーをクロスより優先する
ナイフやフォーク、箸、グラスなどには、それぞれ食事中の扱い方があります。
そうした場面でクロスの法則を優先して、動作を複雑にする必要はありません。
会場や食事形式によってマナーは異なる場合がありますので、正式な場に参加する場合は会場の案内なども確認してください。
高見真紀が婚活でクロスより優先する所作
私は婚活のサポートで、「今日はクロスの法則を何回使えましたか?」という確認はしません。
それよりも、第一印象全体を見ています。
まず姿勢と表情を見る
肩に力が入り、背中が丸まり、ずっと表情が硬い状態で、手だけきれいにクロスしても、本人らしい魅力は十分に伝わりません。
まずは挨拶の時に顔を上げること。
相手の話を聞く時に表情を向けること。
椅子に座った時に身体を小さく縮めすぎないこと。
私はそうした部分から確認します。
物を置く音や扱い方も見ています
バッグをドンと置く、スマホをテーブルに強く置く、カップを音を立てて戻す。
本人には悪気がなくても、こうした小さな動きが「少し慌ただしい人なのかな」と伝わることがあります。
反対の手を使うことより、物を静かに置くほうが簡単で、印象改善につながることもあります。
会話中の手の忙しさを確認する
緊張していると、髪を触る、指を組み替える、スマホを触る、バッグを直すなど、手の動きが増えることがあります。
その場合は、クロスの所作を追加するより、まず手を休ませます。
会話そのものに集中できるようになると、表情や相づちも自然になりやすいですよ。
お見合いやデートでの会話全体については、婚活デートの進め方|初回・2回目・3回目の場所選び・会話・服装で詳しく整理しています。
写真ではクロスより「実物とのつながり」を優先
写真では、手や腕の斜めのラインがポーズの一つとして使いやすい場合があります。
ただし、プロフィール写真で大切なのは「盛れるポーズ」だけではありません。
実際に会った時に、写真との印象差が大きくなりすぎないことも大切です。
手の置き方、服装、表情、加工の考え方については、結婚相談所のプロフィール写真はどう撮る?服装・加工・写真館の選び方で詳しく紹介しています。
成婚事例から見る|クロスより先に整えたい第一印象
ここで、ENSHAREで実際に活動された30代前半男性の事例をご紹介します。
この方は、入会前まで約10年間恋愛から離れていた時期があり、合コン、街コン、マッチングアプリなどでも思うようなご縁につながらない状態から婚活を始められました。
ENSHAREでは、髪型、服装、プロフィール写真、お見合いでの会話などを一つずつ確認しながら活動し、5か月で成婚退会されています。
ただし、ここで誤解してほしくないことがあります。
クロスの法則のような所作は、その土台の上にある小さなプラスと考えてください。
プロフィール写真と実物の印象が自然につながる。会った時に清潔感がある。相手の話を聞ける。交際中に困った時は相談する。
そうしたことを重ねた先に、ご縁があります。
実際の活動経過は、30代前半男性の成婚事例|10年彼女なしから活動5ヶ月で成婚退会で詳しくご紹介しています。
また、「クロスの法則だけでなく、婚活で選ばれる人にはどんな特徴があるの?」という方は、モテる人の特徴とは?婚活で選ばれる人の共通点も参考にしてください。
成婚事例は一人ひとり活動状況が異なります。活動期間や結果は個人差があり、同じ取り組みで同じ結果になることを保証するものではありません。
クロスの法則についてよくある質問
まとめ|クロスの法則は「自然に使える時だけ」で十分
クロスの法則は、身体の反対側へ手を伸ばし、身体の前に斜めのラインをつくる所作として紹介される方法です。
でも、婚活で大切なのは「何回クロスできたか」ではありません。
- 軽い小物や髪を整える動きなら自然に試しやすい
- ゆっくり、小さく動く
- 相手が話している時は手を落ち着かせる
- グラス・料理・熱い物・重い物では安全を優先する
- わざとらしくなるなら使わない
そしてクロスの法則より先に、姿勢、表情、清潔感、服装、会話を整えること。
私は婚活サポートでも、そこを大切にしています。
上品さは、たくさんのテクニックを見せることではなく、相手と物を丁寧に扱えること。
無理に誰かの仕草を真似しなくても大丈夫です。あなたがもともと持っている魅力が自然に伝わるように、必要なところだけ少しずつ整えていきましょう。


