2026年調査で見る|既婚男女が結婚を決めた理由
「実際に結婚した人は、何を決め手にしたの?」という疑問に参考になる調査があります。
オーネットが2026年6月に、全国25〜34歳の既婚男女608人へ行った調査では、交際中に結婚を決断した理由として、男女ともに最も多かったのが「一緒にいて自然体でいられた」でした。
参考:オーネット「既婚男女の結婚を決意したシーンに関する実態調査」
なお、この調査は25〜34歳の既婚者を対象にしたものです。全年代・すべての夫婦にそのまま当てはまる「正解ランキング」ではありません。
それでも、私はこの結果で特に注目したいのが、条件より先に「自然体」「安心」という言葉が出ていることです。
「決定的な出来事」がなくても珍しくない
同じ調査では、「特別な決め手はなく、なんとなく」と答えた人もいます。
つまり、
「プロポーズの前に運命を感じなかった」
「何月何日に結婚を決意した、と言えない」
からといって、それだけで相手が違うとは言えません。
むしろ、日常の中で安心感や信頼が少しずつ積み重なり、気づいたら結婚が自然に感じられるようになっていることもあります。
最新公的調査で見る|結婚相手に重視されていること
もう一つ参考になるのが、国立社会保障・人口問題研究所が2026年9月11日に公表した第17回出生動向基本調査(2025年調査)です。
こちらは実際に結婚した人の「決定打」ではなく、結婚意思を持つ未婚者が相手の条件として何を考慮しているかを調べた全国調査です。
調査項目には、
- 人がら
- 経済力
- 職業
- 容姿
- 共通の趣味
- 自分の仕事への理解と協力
- 家事・育児の能力や姿勢
などが含まれています。
参考:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」
この調査からも、結婚相手を見る時に「年収だけ」「外見だけ」と一つの条件で判断しているわけではなく、人がらと実際の生活に関わる複数の要素が見られていることが分かります。
「条件」と「結婚の決め手」は同じではない
ここは、とても大切です。
例えば婚活を始める前に、
「年収はこのくらい」
「この地域に住んでいる人」
という条件を持つことはできます。
でも、実際にその条件を満たす人と交際した後、最後に見るものは少し変わります。
お金の話をした時に一緒に考えてくれたか。意見が違った時に尊重してくれたか。生活の話を逃げずにできたか。
条件が「相手を探す基準」だとすれば、決め手は「その人と実際に生活を作れるかの判断」に近いと私は考えています。
これから相手に求める条件そのものを整理したい方は、結婚相手に求めるものと条件の決め方をご覧ください。
結婚の決め手がない時に、最初に分けたい3つの迷い
「決め手がありません」と感じた時に、一番避けたいのが、もっと強いときめきや劇的な出来事を無理に探し続けることです。
先に、迷いを3つに分けてみてください。
1.結婚そのものが怖い
相手に大きな不満はないけれど、
- 生活が変わるのが怖い
- 失敗したくない
- 本当に自分が結婚生活を続けられるか不安
というケースです。
これは、相手への違和感ではなく結婚という変化そのものへの不安かもしれません。
2.この相手だから不安
一方で、
- 約束を守らない
- お金の話から逃げる
- 怒ると話し合えない
- 将来の話をはぐらかす
- 尊重されていないと感じる
という不安なら、結婚そのものより相手との関係を確認する必要があります。
3.まだ確認していないことがある
相手が嫌なわけではない。でも、住む場所、家計、子ども、仕事などをまだ話していないから決めきれない。
この場合は「決め手不足」ではなく、判断材料不足です。
高見真紀式|結婚の最終判断を3層で確認する
私が「この人と結婚して大丈夫でしょうか」と相談された時、好きかどうかだけでは見ません。
感情の安心・生活の現実・問題の修復力の3つに分けて確認します。
①感情の安心|好きだけでなく「安心して自分でいられるか」
恋愛感情は大切です。
ただ、結婚生活では「毎回楽しい」「ずっとドキドキする」より、疲れている時にも安心して同じ空間にいられることが大きな支えになります。
例えば、
- 意見を言っても否定される怖さがない
- 会った後に毎回どっと疲れない
- 弱いところを少しずつ見せられる
- 相手を人として尊敬できる
といった感覚です。
②生活の現実|「好き」を実際の暮らしに置き換えられるか
次に見るのが、生活です。
結婚後には、お金、家事、仕事、住まい、親、子どもなど、二人で決めることが増えます。
すべて今決め切る必要はありません。
ただ、答えがない問題を一緒に考えられるかは確認したいところです。
③問題の修復力|「喧嘩しない」より「戻ってこられるか」
私はここを特に大切にしています。
相性がいい二人でも、意見が違うことはあります。
大事なのは、
- 感情的になった後に話を再開できる
- 間違えた時に謝れる
- 相手だけを悪者にしない
- 次にどうするかを相談できる
ことです。
「問題が起きない相手」を探すより、「問題が起きても二人で修復できる相手か」を見る。
これは、結婚後を考えるうえでかなり大切な判断軸だと思っています。
「自然体でいられる」と「ただ刺激がない」はどう違う?
「一緒にいて落ち着く。でも、ときめきが弱い。これで結婚していいのでしょうか?」
この迷いもあります。
落ち着く関係がすべて良いわけでも、ドキドキが少ないから悪いわけでもありません。
「落ち着くのに会いたい」「安心して将来を話せる」なら、それは刺激不足ではなく関係が安定してきた可能性があります。
逆に、気持ちを諦めて何も伝えなくなっているなら、同じ「落ち着いている」でも意味が違います。
相性そのものを詳しく確認したい方は、相性がいい人の特徴と婚活での見分け方も参考にしてください。
交際期間より確認したい|「どれだけ具体的な話ができたか」
「半年しか付き合っていないから早い?」
「3年付き合っているなら結婚した方がいい?」
というように、交際期間を判断材料にしたくなることがあります。
でも私は、期間だけではなくその間に何を確認できたかを見ます。
短くても判断しやすい関係
- 結婚意思をお互いに確認している
- 生活の話ができている
- 意見が違った場面を一度は経験している
- 質問しにくいことも聞ける
- 言葉と行動が一致している
長くても判断しにくい関係
- 結婚の話をするとどちらかが逃げる
- 将来の話を「いつか」で止めている
- 重要な価値観を確認していない
- 不満を我慢して関係を維持している
長く付き合ったこと自体は、大切な時間です。
ただし、交際期間の長さと、結婚生活の準備ができていることは同じではありません。
結婚相談所で仮交際から真剣交際へ進む段階そのものに迷っている場合は、真剣交際へ進むか迷った時の考え方もご覧ください。
ENSHAREの成婚事例から見る「結婚の決め手」
ここからは、架空のエピソードではなく、ENSHAREで公開している実際の成婚事例から考えてみます。
事例1|「自然体でいられる安心感」がご縁につながった30代男性
30代前半の会社員Y.Nさんは、マッチングアプリでは思うような出会いにつながらず、ENSHAREで活動を始められました。
プロフィール写真や服装、デート前の準備、交際中の悩みを相談しながら活動を進め、共通の趣味や自然体でいられる安心感を大切にできるお相手と、活動1年6か月で成婚退会されています。
この事例で印象的なのは、条件だけではなく「無理をしなくていい関係」がご縁につながったことです。
事例2|「自分だけでなく家族も安心できる」が決め手になった50代男性
50代前半のYさんは、奥様との死別から10年を経て婚活を始められたシングルファーザーです。
娘様の気持ちも大切にしながら新しい家族の形を考え、活動6か月で成婚退会されました。
お相手は、Yさんご自身だけでなく、お子様の存在まで温かく受け止めてくださる方でした。
この事例を見ると、結婚の決め手は本人同士の居心地だけではなく、人生の背景まで含めて「この人なら安心できる」と思えることもあると分かります。
※公開事例は会員様のプライバシーに配慮し、一部を編集・再構成しています。活動期間や結果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
その他の事例は、ENSHAREの成婚事例一覧からご覧いただけます。
結婚を急がず、一度立ち止まりたいケース
迷いがあるから結婚してはいけない、という意味ではありません。
ただ、次のような状態なら「決め手を探す」より先に、問題そのものを確認した方がいいです。
大切な話題になると毎回避けられる
お金、結婚時期、仕事、子どもなどを話そうとすると、いつも話題を変える。
これは「まだ答えが出ていない」のとは違います。
答えがなくても、一緒に考える姿勢があるかを見てください。
嘘や約束破りが繰り返されている
誠実さは、言葉より行動に出ます。
一度の失敗ではなく、同じ嘘や約束破りが繰り返され、それを指摘しても改善しようとしない場合は軽く見ない方がいいです。
相手の前で本音が言えない
「怒らせそうだから」
「嫌われそうだから」
と大切なことを全部我慢している場合、それは自然体でいられる関係とは違います。
金銭面で大きな不透明さがある
借入、浪費、ギャンブルなど生活に影響する問題を隠していた場合は、結婚前に整理する必要があります。
「結婚すれば変わる」と期待している
結婚をきっかけに生活習慣が変わることはあります。
ただ、現在すでに大きな問題があり、本人が向き合う意思を見せていないなら、「結婚したらきっと変わる」を決め手にするのはおすすめしません。
結婚の最終判断前に確認したい5項目
ここでは詳細をすべて説明せず、「この人と結婚する」と決める前に最低限確認したいテーマだけ整理します。
「全部一致したら結婚」ではない
確認した結果、違いが見つかることもあります。
大切なのは、違いがあること自体ではありません。
調整できる違いなのか、それともどちらかが大きく我慢し続けることになる違いなのか。
そこを考えてみてください。
真剣交際で具体的に話す項目を一覧で確認したい方は、真剣交際で話すことリストへ。
条件そのものを整理し直したい方は、結婚相手に求めるものの決め方へ進むと整理しやすいです。
まとめ|結婚の決め手は「安心・生活・修復力」で考える
結婚の決め手は、必ずしも「この瞬間に決めた」と言える一つの出来事ではありません。
2026年の既婚者調査でも、男女とも「一緒にいて自然体でいられた」が結婚を決断した理由の1位でした。
ただし、自然体でいられるだけで結婚すればよいわけでもありません。
最終的には、
- 感情の安心……自然体・信頼・尊重があるか
- 生活の現実……お金・仕事・住まい・家族の話ができるか
- 問題の修復力……違いが出ても二人で戻ってこられるか
の3つを確認してみてください。




