「学歴結婚」とは?学歴同類婚・学歴差婚との違い

まず言葉を整理しておきましょう。
「学歴結婚」という言葉には、学術上ひとつに決まった定義があるわけではありません。この記事では、婚活や結婚相手選びで、相手の学歴を条件や判断材料として意識することを中心に扱います。
学術研究では「学歴同類婚」などの言葉が使われます
夫婦の学歴の組み合わせを研究する場合には、「学歴同類婚」「学歴上方婚」「学歴下方婚」などの言葉が使われます。
1980年から2010年までの国勢調査個票を分析した日本人口学会の研究では、学歴同類婚と女性の学歴上方婚の結びつきが弱まり、女性の学歴下方婚の結びつきが強まったと報告されています。
特に大学卒女性についても、以前より学歴が低い男性との結婚との結びつきが強まったという結果が示されています。
これは1980~2010年を対象にした研究結果なので、現在のすべての夫婦にそのまま当てはめるものではありません。ただ、「妻のほうが高学歴なら特殊」「同じ学歴でないとうまくいかない」と単純には言えないことを考える材料になります。
結婚相手の学歴はどれくらい重要?公的データで確認

「みんなは結婚相手の学歴をどのくらい気にしているの?」という点も、公的調査から見てみましょう。
国立社会保障・人口問題研究所は、2026年9月11日に第17回出生動向基本調査の結果を公表しました。最新調査でも「結婚相手に求める条件」が調査され、学歴も項目のひとつとして扱われています。
数値を比較できる第16回調査(2021年)では、「いずれ結婚するつもり」と回答した18~34歳の未婚者について、結婚相手の学歴を「重視する」または「考慮する」割合は、男性27.3%、女性51.7%でした。
ここで私が注目したいのは、「学歴を考慮する人がいる」ということだけではありません。
男女ともに、人柄、仕事への理解、家事・育児への姿勢などの割合が非常に高いことです。
つまり、学歴を条件として確認する人は一定数いますが、結婚相手を見る項目は学歴だけではないということが数字からも分かります。
高見真紀がまず確認するのは「なぜ学歴が必要なのか」です
「できれば大卒以上の方がいいです」と希望されること自体を、私は否定しません。
ただ、そのまま検索条件に入れる前に、もう一歩だけ確認します。
「大卒以上だと、何が安心だと感じますか?」
ここを考えていくと、学歴そのものではない理由が見えてくることがよくあります。
たとえば「安定した生活を送りたい」のであれば、学歴より現在の仕事や収入、転職への考え方、家計観を確認した方が直接的です。
収入条件について迷っている方は、婚活相手に求める年収と条件の決め方もあわせてご覧ください。
「話が合う人がいい」という理由なら、大学名より、実際に話したときに自分の話を聞いてくれるか、考え方が違ったときに対話できるかを見る方が役立ちます。
会話に不安がある方は、婚活での会話の考え方も参考にしてください。
学歴だけで判断せず、結婚前に直接確認したい5つのこと
学歴を完全に外す必要はありません。ただし、プロフィールの学歴だけでは分からないことを、交際の中で確認することが大切です。
1.働き方と将来の収入への考え方
学歴から収入を想像するのではなく、現在どのような仕事をしているのか、仕事を今後どう続けたいのかを確認します。
収入額だけでなく、転勤、転職、共働きへの考え方まで聞けると、結婚後の生活を想像しやすくなります。
2.金銭感覚
高学歴だから家計管理が得意、学歴が違うから金銭感覚が合わない、とは限りません。
貯蓄、住居費、旅行、趣味、子どもの教育など、何にお金を使いたい人なのかを見てください。
3.会話と意見の違いへの向き合い方
私が大切だと思うのは、知識量の多さよりも、違う意見が出たときに話し合えることです。
「自分の方が正しい」で終わるのではなく、「あなたはどう思う?」と聞ける相手かどうか。これは結婚後にも何度も必要になります。
4.家事・育児と仕事の分担
共働きを考えているなら、料理や掃除が得意かどうかだけではなく、仕事が忙しい時に二人でどう調整するのかまで話せると安心です。
5.子どもの教育への考え方
学歴を気にする理由が子どもの教育にあるなら、ここは学歴条件へ置き換えず、直接話した方が確実です。
公立・私立、受験、習い事、教育費などに唯一の正解はありません。意見が同じであることより、違ったときに相談できることが大切です。
学歴差がある結婚で大切なのは「差」より「差をどう扱うか」

学歴差があるから、夫婦関係がうまくいかないとは言えません。
注意したいのは、学歴を二人の上下関係にしてしまうことです。
「頭がいい・悪い」という評価にしない
話が合わない場面があったときに、「学歴が違うから理解できない」と決めつけてしまうと、相手を理解する機会がなくなってしまいます。
興味が違うだけなのか、説明の仕方が合わないのか、価値観が違うのかを分けて考えましょう。
妻のほうが高学歴でも、それ自体を問題にしない
日本の1980~2010年の国勢調査を分析した研究では、女性が自分より教育水準の低い男性と結婚する学歴下方婚との結びつきが強まり、大学卒女性でも同様の変化が確認されています。
妻の方が高学歴であることだけから、「夫婦関係が難しくなる」と判断する根拠にはなりません。
むしろ結婚前に確認したいのは、仕事・収入・家事育児・家計・子どもの教育について、お互いを対等な相手として話せるかどうかです。
学歴コンプレックスを放置しない
自分より相手の学歴が高いことで萎縮してしまったり、反対に自分の学歴を基準に相手を評価してしまったりすると、学歴そのものより関係性の方が苦しくなります。
「この話題になると少し気にしてしまう」と伝えられる関係であることも、私は大切だと思います。
高学歴女性は結婚しにくい?一つの属性だけでは判断できません
「高学歴女性は結婚しにくい」という言葉を見て、不安になった方もいるかもしれません。
私は、高学歴であることだけを理由に「結婚しにくい」と考える必要はないと思っています。
先ほど紹介した日本の学歴同類婚研究でも、1980~2010年に女性の学歴上方婚の結びつきが弱まり、女性の学歴下方婚が強まったことが報告されています。
つまり、「女性は必ず自分以上の学歴の男性を選ばなければならない」という組み合わせだけが続いているわけではありません。
「同等以上」が絶対条件になると対象人数は変わります
一方で、ご自身の学歴以上、一定年収以上、一定年齢以内、居住地など複数の条件を重ねれば、対象となる人数は少なくなります。
これは高学歴女性に限った問題ではなく、婚活の検索条件を増やせば誰にでも起きることです。
だから私は、「条件を下げましょう」と先に言うのではなく、どの条件が結婚生活に本当に必要なのかを整理します。
結婚相談所では学歴はどこまで確認される?
マッチングアプリと結婚相談所では、プロフィール情報の確認方法が同じとは限りません。
ENSHAREでは、入会に必要な書類として本人確認書類、独身証明書などに加えて、対象となる方には最終学歴を確認するための学歴証明をご案内しています。
必要書類や提出条件は状況によって確認が必要ですが、結婚相談所ではプロフィール項目の一部について、自己申告だけではなく書類確認を行う仕組みがあります。
ENSHAREの入会時の必要書類については、よくあるご質問・入会時の必要書類をご確認ください。
プロフィールで見られることと、会った後に見られることは違います
検索画面では、年齢、居住地、職業、年収、学歴など、数字や文字になっている条件が目に入りやすくなります。
でも、お見合いになれば、相手が感じるのはプロフィールだけではありません。
- 話をきちんと聞いてくれるか
- 時間や約束を大切にするか
- 清潔感があるか
- 自分と違う意見を尊重できるか
- 結婚について真剣に考えているか
こうした部分は、学歴欄だけでは分かりません。
ENSHAREの成婚事例から見る「条件を整理する」ことの大切さ
ここで、学歴そのものの成功事例をお伝えするつもりはありません。
ENSHAREで公開している成婚事例には、お相手の学歴条件を変更したことを成婚理由として公表していないケースもあります。そのため、「学歴条件を外したから成婚できた」といった説明はしません。
そのうえで参考にしていただきたいのが、30代女性・活動4か月の成婚事例です。
この会員様は、婚活を始める前は「結婚したいけれど、何から始めればいいかわからない」という状態でした。
活動では、ご自身が大切にしたいことを確認しながら、プロフィール写真や服装、お見合いの準備、交際中の相談を一緒に進められました。
お相手を選ぶ際には「清潔感と香り」を大切なポイントとして挙げられており、実際に会ったときの「楽しい」「また会いたい」という感覚や、価値観・タイミングの合い方を確認しながらご縁を育て、活動4か月で成婚退会されています。
年代や悩みの異なる事例は、ENSHAREの成婚事例一覧で確認できます。
学歴を条件にするか迷ったときの高見真紀チェック
条件を残すか外すか迷ったら、次の順番で考えてみてください。
5つ目で迷うなら、学歴は「絶対条件」ではなく「希望条件」にできる可能性があります。
反対に、理由を考えた結果、ご自身の結婚生活にとって本当に重要だと分かったなら、無理に外す必要もありません。
婚活の条件整理は、「何を諦めるか」ではなく、自分に必要なものを正確にする作業だと私は考えています。
まとめ|学歴を見るなら「その先に何を求めているか」まで確認しましょう
結婚相手の学歴を気にすること自体を、無理にやめる必要はありません。
ただし、学歴だけで相手の収入、性格、会話力、生活力、教育観まで分かるわけではありません。
迷ったときは、次の3つに戻ってみてください。
- なぜ私は相手の学歴を必要だと思っているのか
- その理由は、本人に直接確認できないか
- その人と実際の結婚生活をつくれるか
学歴を絶対条件として残した方が納得できる方もいれば、理由を整理すると「会話」「仕事への姿勢」「教育観」など別の条件の方が大切だったと分かる方もいます。
どちらが正しいということではありません。
私は、周囲から「条件が良い」と思われる結婚よりも、ご本人が「この人となら相談しながら生活していけそう」と思えるご縁を大切にしてほしいと思っています。
