結婚の適齢期に「全員共通の正解」がない理由

「結婚適齢期」という言葉には、いくつかの意味が混ざっています。
日本では2022年4月1日から、男女とも婚姻開始年齢が18歳に統一されています。ただし、法律上結婚できる年齢と、実際に自分が結婚したい時期は別の話です。
私は、平均年齢を「ここまでに結婚しなければならない数字」として見る必要はないと思っています。
むしろ、平均は今の日本でどのくらいの時期に結婚する人が多いのかを知るための参考地点として使う方が実用的です。
最新データ|平均初婚年齢は夫31.0歳・妻29.7歳

まず、「実際には何歳くらいで初めて結婚しているのか」を確認してみましょう。
厚生労働省の2025年人口動態統計月報年計(概数)では、平均初婚年齢は夫31.0歳・妻29.7歳です。
長期的に見ると初婚年齢は以前より上がっていますが、2025年は前年より夫・妻とも0.1歳低下しています。
また、大阪府の2025年の平均初婚年齢は、夫30.7歳・妻29.7歳です。全国平均と大きく離れているわけではありません。
ただし、ここで大切なのは平均29.7歳だから「女性は30歳までに結婚すべき」という意味ではないということです。
平均初婚年齢と「最も多い年齢」は違います
「平均初婚年齢が29.7歳なら、29歳や30歳で結婚する人が一番多いの?」と思われるかもしれません。
ここは分けて考える必要があります。
2025年の人口動態統計概数では、初婚の妻について各歳別の構成割合が最も高い年齢は27歳です。
そのため、「自分は平均より上だから遅い」「平均より下だからまだ早い」と単純に判断しない方がよいでしょう。
婚活で本当に知りたいのは、自分が統計のどこにいるかより、自分がいつ頃結婚したくて、そのために今どう動くかです。
最新調査では「結婚したい」という考え方自体も変化しています
平均初婚年齢だけを見ると、「みんな30歳前後で結婚したい」と考えているように感じるかもしれません。
しかし、結婚への考え方そのものも変化しています。
国立社会保障・人口問題研究所が2026年9月11日に公表した第17回出生動向基本調査では、18〜34歳の未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と回答した割合は、男性75.1%、女性77.8%でした。
前回調査では男性81.4%、女性84.3%だったため、いずれも低下しています。
つまり、「何歳で結婚するか」だけでなく、結婚するかどうかも含めて考え方が多様になっています。
だからこそ、周囲の結婚ラッシュだけを基準に「自分も急がないと」と考えるのではなく、自分自身が結婚を望んでいるのかを確認することが最初の一歩です。
子どもを希望する場合は、妊娠と年齢もライフプランの材料にする

子どもを希望している場合は、結婚の時期を考える材料として、妊娠と年齢の関係も知っておく必要があります。
2025年人口動態統計月報年計(概数)では、第1子出生時の母の平均年齢は31.0歳です。
ただし、「平均31歳だから31歳までに出産すればよい」という意味ではありません。妊娠する時期や妊娠までにかかる期間には個人差があり、平均から個人のスケジュールを正確に逆算することはできないからです。
妊よう性は男女とも年齢の影響を受けます
こども家庭庁のプレコンセプションケア情報では、妊娠する力である「妊よう性」は男女とも年齢の影響を受けると説明されています。
女性については30歳頃から低下し始め、35歳を過ぎると低下がより大きくなるとされています。男性についても加齢の影響があると案内されています。
ここは婚活カウンセラーが医学的な判断をする領域ではありません。妊娠・出産について具体的に心配なことがある場合は、インターネット上の年齢だけで判断せず、医療機関へ相談してください。
参考:こども家庭庁「ライフデザインのために知ってほしい妊娠と年齢の関係」
婚活では「何歳まで」より、希望を言葉にしておく
私が婚活でお手伝いできるのは、「医学的にいつまで大丈夫か」を決めることではありません。
代わりに、次のような希望を整理します。
- 子どもを希望しているか、まだ迷っているか
- 希望する場合、何人くらいをイメージしているか
- 仕事をどのように続けたいか
- 結婚後すぐに子どもを考えたいか、夫婦二人の時間も持ちたいか
- 相手といつ頃から子どもの話をしたいか
婚活中に子どもの希望をどのタイミングで伝えるかは、婚活で子ども希望を話すタイミングで詳しく整理しています。
20代・30代・40代|年代ごとに確認したいことは少し違います

私は、特定の年代を「婚活に有利」「もう遅い」と一括りにはしません。
ただ、年代によって現在の生活やこれから確認しておきたいことは変わります。
各年代の具体的な婚活方法までこのページですべて説明すると、年代別記事と内容が重なってしまいます。
このページでは「何歳だからこうする」と決めるのではなく、今の自分の状況から次の行動を決めることを大切にしてください。
高見真紀が相談で確認する「あなたの結婚タイミング」6項目
「私の場合は今から婚活した方がいいですか?」と聞かれたとき、私は年齢だけで答えを出しません。
次のような順番で一緒に整理します。
結婚したい時期から「行動の時期」を考える
たとえば「いつか結婚できればいい」と「1年くらいを目安に結婚を考えたい」では、今やることが違います。
期限を決める目的は、自分を追い込むことではありません。
出会いを待つのか、婚活方法を変えるのか、プロフィールや第一印象を整えるのか。行動の優先順位を決めやすくするためです。
具体的な婚活の始め方は、婚活は何から始める?初心者向けガイドで詳しく解説しています。
20代〜50代の成婚事例から見る|年齢だけで「遅い・早い」は決められません
ENSHAREでは、20代から50代まで年代の異なる会員様の成婚事例を公開しています。
ここでお伝えしたいのは、「何歳でも同じように短期間で成婚できる」ということではありません。
婚活を始める理由も、その時点で抱えている課題も、人によって違うということです。
20代後半男性は「30歳までに結婚したい」を行動へ変えました
20代後半男性のYさんは、以前から「30歳の誕生日までには結婚したい」と考えていました。
大切だったのは、「30歳まで」という数字だけではありません。その希望を言葉にして、婚活の優先順位を明確にしたことです。
ほかの年代や悩みの事例は、ENSHAREの成婚事例一覧で確認できます。
掲載している事例は実際に活動された会員様の一例です。活動期間や結果には個人差があり、同じ期間での成婚を保証するものではありません。
「もう結婚の適齢期を過ぎた?」と焦ったときに確認してほしいこと

30代や40代になり、「もっと早く動けばよかった」と感じることがあるかもしれません。
過去の年齢を変えることはできませんが、今からの行動は変えられます。
「遅いか」ではなく、今の希望を確認する
まず考えてほしいのは、「私は本当に結婚したいのか」です。
友人が結婚したから、親に言われたから、平均年齢を超えたからではなく、自分自身がパートナーとの生活を望んでいるかを確認します。
焦って条件を全部外さない
「この年齢だから選べない」と考えて、本当に大切な条件までなくしてしまう必要はありません。
一方で、年齢・年収・学歴・地域・見た目など、希望条件をすべて絶対条件にすると出会える範囲が狭くなることもあります。
大切なのは、結婚後の生活に必要な条件と、「できれば」の条件を分けることです。
今の出会い方を一度見直す
婚活が長く止まっている場合は、年齢そのものより、出会い方や活動方法が今の希望と合っていないこともあります。
アプリを続けるのか、紹介を増やすのか、結婚相談所を使うのか。方法を変えることで動きやすくなる場合があります。
「今の相手と結婚してよいのか」で迷っている段階なら、適齢期の記事よりも、結婚の決め手と後悔しない判断基準を確認してください。
結婚する時期が見えてきたら「年齢」より二人の準備を確認する
「そろそろ結婚したい」という気持ちと、「この人と結婚できる」は同じではありません。
交際相手がいる場合は、結婚の時期だけを急ぐのではなく、次のようなことを話せているか確認してみてください。
- 仕事と働き方
- 家計とお金
- 家事・育児
- 子どもの希望
- 住む場所
- 親や家族との関係
真剣交際中に何を確認すればよいかは、真剣交際で話すことリストにまとめています。
このページでは、プロポーズや両家顔合わせ、入籍準備まで詳しく扱いません。ここでのテーマは、あくまで「自分はいつ結婚を考え、いつ婚活を始めるのか」です。
まとめ|平均年齢ではなく「自分がいつ、どんな結婚をしたいか」から考えましょう
2025年人口動態統計月報年計(概数)では、平均初婚年齢は夫31.0歳・妻29.7歳、第1子出生時の母の平均年齢は31.0歳です。
ただし、これらは日本全体の傾向を表す数字であって、あなたの結婚期限ではありません。
「自分の適齢期」を考えるときは、次の3つを確認してみてください。
- 私は本当に結婚したいと思っているか
- いつ頃、どんな生活を送りたいか
- その未来に向けて、今の出会い方や行動でよいか
子どもを希望する場合は、妊娠と年齢の関係について公的な情報を知っておくことも大切です。ただし、医学的な判断と婚活の判断を一緒にしないようにしましょう。
20代でも40代でも50代でも、今の状況は一人ひとり違います。
私は、平均より早いか遅いかではなく、「あなたが望む未来のために、今できることは何か」を一緒に考えることを大切にしています。
